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大学を休んだ日に罪悪感がある…「授業を1回休んだだけなのに焦る」理由

両耳に手を当てて深刻な顔で考えている女性 勉強

・大学の授業を休んだあと、「みんなは行っているのに」と罪悪感を感じることがある
・「授業を休んだ」という一つの行動から、「自分は怠けている」と自分全体を評価すると苦しくなりやすい
・休むことが必要な日もあれば、気が進まなくても行ったほうがいい日もあり、大切なのは自分の状態を確認すること
・休んだあとは自分を責め続けるより、「次の授業をどうするか」に意識を戻してみる

「今日、大学休もう」そのあと罪悪感が出てくる

朝、目覚ましが鳴る。
起きなきゃと思うけれど、なんとなく体が重い。昨日寝るのが遅かったし、今日は1限だけ。出席回数にも余裕がある。
「今日くらい休んでもいいか」
そう思って二度寝する。

ところが昼頃に目を覚ますと、急に罪悪感が出てくる。
「みんな今ごろ授業受けてるんだよな」「普通に行けばよかった」「私、大学生なのに何してるんだろう」
休むと決めたのは自分なのに、全然休んだ気がしない。

そんな経験はありませんか?
大学の授業を一度休んだことよりも、そのあと自分を責め続けることで疲れてしまう人もいます。

「休んだ」から「私はダメ」に変わっていない?

大学を休んだときに気をつけたいのが、一つの行動を自分全体の評価につなげてしまうことです。
事実は、「今日の授業を一回休んだ」。
でも頭の中では、「私は怠けている」「意志が弱い」「大学生活ちゃんとできていない」と話が大きくなっていく。

さらに、「このままずっと休むようになるかも」「単位を落とすかも」と未来まで不安になる。
一回の欠席だけで、そこまで決まるわけではありません。

まずは「今日一回休んだ」という出来事と、「私はダメな大学生だ」という自己評価を分けて考えてみることが大切です。

周りが大学へ行っていると余計に焦る

自分が大学を休んだ日に、友達のInstagramを見る。
「今日の学食」「授業終わった!」というストーリーが流れてくる。

それを見ると、「みんなちゃんと大学行ってるのに、私だけ家にいる」と感じることがあります。
グループLINEで授業の話が始まれば、さらに置いていかれたような気持ちになるかもしれません。

でも、自分が見ているのはその日の友達の一部分です。
その友達も別の日には授業を休んでいるかもしれませんし、大学以外のことでうまくいかない日もあります。

自分の「今日できなかったこと」と、他人の「今日できている部分」だけを比べ続けると、自分に厳しくなりすぎてしまいます。

大学は自分で決めることが増えるからこそ迷う

高校までは、基本的に朝から学校へ行き、決められた時間割で授業を受ける生活だった人も多いでしょう。
大学では、履修する授業を選び、空きコマを作り、場合によっては出席管理も自分で行います。
自由が増える一方で、「今日は行く?休む?」という判断も自分ですることになります。

誰かに「行きなさい」と言われないからこそ、休んだあとに「本当にこれでよかったのかな」と迷うことがあります。
大学生活では、自由になることと、自分で判断することがセットになっているのです。

「休みたい理由」を一度確認してみる

大学へ行きたくない朝があったら、すぐに「自分は怠けている」と考える前に、なぜ行きたくないのかを確認してみてください。
単純に寝不足なのか。体調が悪いのか。人と会うのに疲れているのか。課題が終わっていなくて行きづらいのか。授業そのものに興味が持てないのか。最近ずっと気分が重いのか。
同じ「大学へ行きたくない」でも、理由によって必要な対応は違います。

寝不足なら生活リズムを整える必要があるかもしれません。授業内容がわからず行きたくないなら、友達や先生に質問する方法もあります。
「休む・休まない」だけではなく、なぜ休みたいと思ったのかを見ることが大切です。

「休むこと」と「逃げること」はいつも同じではない

「ここで休んだら逃げになる」と考える人もいます。
でも、疲れているときに休むことは、必ずしも逃げではありません。
睡眠不足や体調不良で集中できないなら、一度休んで整えることが必要な場合もあります。

反対に、「なんとなく面倒だから」と毎回休んでいるうちに授業内容がわからなくなり、さらに行きづらくなることもあります。

つまり、「大学は絶対に休んではいけない」「休みたければ全部休んでいい」という二択ではありません。
今の自分の状態や授業の状況を見ながら判断していく必要があります。

休むなら「ちゃんと休む」という選択もある

授業を休んだのに、一日中ベッドの中で「大学行けばよかった」と考え続けていると、体は休めても、気持ちは休まりにくいことがあります。

休むと決めたなら、「今日は休む日」と切り替える方法もあります。
少し長く寝る。温かいものを食べる。散歩する。お風呂に入る。早めに寝る。
罪悪感を抱えながら何となくスマホを見続けるより、「今日は回復する」と決めたほうが、次の日につながることがあります。

休むことにも目的を持たせてみると、罪悪感が少し小さくなるかもしれません。

休んだ授業は「次どうする?」だけ考える

一度休むと、「ノート取れてない」「課題出てたらどうしよう」「次の授業わからなくなるかも」と不安になることがあります。

そんなときは、必要なことを一つずつ確認します。
大学の学習システムや配布資料を確認する。友達に「今日何をやった?」と聞く。課題の締切を見る。

授業によっては、欠席時の連絡や補講、代替課題が必要な場合もあるため、シラバスや担当教員から案内も確認しましょう。そのうえで、特別な事情がなければ次回の授業へ行ってみます。
これだけでも十分です。

「休んでしまった」という過去は変えられませんが、次の行動は変えられます。

「一回休んだら行きづらい」を大きくしない

授業を一度休むと、次の週に少し行きづらくなることがあります。
「前回休んだから内容わからないかも」「先生に何か思われるかな」「友達に理由聞かれるかな」
その不安からもう一度休むと、さらに行きづらくなる。

こうして「一回休んだ」が「授業へ戻りづらい」に変わってしまうことがあります。
だからこそ、特別な事情がなければ次の授業は普通に行ってみることも大切です。
一回休んだことを、自分の中で大きな出来事にしすぎなくてもいいのです。

出席回数だけでなく「授業についていけているか」も見る

「あと3回休めるから大丈夫」と、欠席可能回数だけで判断することもあります。
もちろん、出席条件を把握することは大切です。

でも、授業は出席回数だけでなく、内容を理解できているかも重要です。
一回休んでも問題なく追いつける授業もあれば、一回抜けるだけで次の内容がわかりにくくなる授業もあります。

「何回まで休める?」だけでなく、「休んだら自分が困る?」という視点も持っておくと、判断しやすくなります。

大学へ行けない日が続いているなら「怠け」で片づけない

一日だけ「今日は行きたくない」と感じることと、何週間も大学へ行くことが難しくなっている状態は分けて考える必要があります。
朝になると強い不安がある。眠れない日が続いている。食欲がない。授業だけでなく、友達との予定やアルバイトにも行けない。以前楽しめていたことも楽しめない。

こうした状態が続いている場合、「自分が怠けているだけ」と決めつけないでください。
大学の学生相談室や保健センター、医療機関などへ相談する方法があります。

「大学へ行けない」という出来事の背景に、別の負担が隠れていることもあります。

「ちゃんとした大学生」の基準を厳しくしすぎていない?

毎回授業へ出る。課題は締切より前に出す。アルバイトもする。友達とも遊ぶ。就活も進める。
全部できている状態を「普通の大学生」と考えてしまうと、一つできなかっただけで自分を責めやすくなります。

でも、人には疲れる日もあれば、集中できない日もあります。
大切なのは、一日も崩れないことではありません。
崩れたときに、「じゃあ次どうしよう」と戻っていくことです。

小さな一歩から始めてみましょう

大学を休んで罪悪感が出てきたら、まずスマホのメモに二つだけ書いてみてください。
「今日休んだ理由」と「次にすること」。
「寝不足だった→今日は早く寝る」
「体調が悪かった→今日は休んで、次回は行く」
「授業がわからなくて行きづらかった→資料を見直す」

理由を言葉にすると、「私はダメだから休んだ」という曖昧な自己否定から離れ、具体的に何が負担だったのかを整理しやすくなります。

そして、次にできることを一つ決めたら、それ以上自分を責め続けなくても構いません。
大学生活は、一回授業を休んだだけですべてが決まるものではありません。
大切なのは「一度も休まないこと」より、自分の状態を知り、必要なら休み、また戻っていくこと。

今日休んだなら、今日は今日。
次の授業の日には、またそこから始めればいいのです。

パソコンを打っている人の手元

MeWithを運営するMinds1020Lab(マインズテントゥエンティラボ)は、「なんとなく生きづらい」「心がモヤモヤする」と感じる10代・20代に寄り添いながら、心のはたらきについて研究しているチームです。
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心理学監修:横浜市立大学医学部 客員教授/中央大学文学部 教授 髙瀨堅吉
学生生活や人間関係など、若者が抱える悩みについて、心理学の視点から記事内容を監修しています。